ディッキー
ディッキー(dickey)とは、礼装用のシャツの胸部分(ブザム)にあしらう胸当てで、着脱可能になっている。固く糊付けされており装飾的なフロントで、主にクラシックなスタイルのシャツに用いられる。
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テーブルインタビュー
司会者がテーブルをめぐってゲストにインタビューを行うという演出。「突撃インタビュー」と呼ぶ場合もある。司会者にはあらかじめ、どのゲスト(新郎新婦に近い関係の人や、喋りが得意・好きな人など)にどんな質問をするかを事前に打ち合わせておくとよい。事前にインタビューをするゲストにはその旨を伝えておく場合と、突然抜き打ちでゲストにインタビューが来る場合がある。堅いスピーチだけでなく、友人などに新郎新婦のエピソードを面白く語ってもらうと場の雰囲気が和む。人前で話すことが苦手な人もいるので注意が必要。テーブルインタビューやその他のアドリブ部分は司会者の腕にかかっている。カジュアルな披露宴やパーティに適した演出。
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テーブルサービスギフト
新郎新婦がゲストテーブルを回り、各ゲストに感謝の気持ちを込めて、ささやかなお礼のプチギフトを渡していく演出。主にお菓子や小物程度の簡単な品物で、手にバスケットを提げて配ったりする。一般的にプチギフトは、披露宴が終わってお見送りの時に、お礼の言葉と共に手渡す場合が多いが、テーブルサービスギフトはお色直し後の再入場の時や、歓談中に行われる。手渡しする際に一人一人とのコミュニケーションを楽しむことが出来る時間でもある。少人数の披露宴やレストランウエディングなどに適している。
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テーブルレイアウト
披露宴のゲストテーブルの配置のこと。主に「ちらし」と「流し」の2種類のテーブルレイアウトがある。「ちらし」は丸いテーブルをランダムに散らす配置。「流し」は細長いテーブルを縦に並べる配置。一般的にちらしの方が人気があり、人数の調整がしやすくレイアウトの自由度が高い。どのレイアウトでも、新郎新婦の座る高砂(メインテーブル)に近いテーブルが上座になる。
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テーマウエディング
テーマ性のある結婚式のこと。コンセプトを決めて、会場装飾から演出、BGM、ギフトなどに至るまで、そのテーマに合わせて趣向を凝らしたウエディングスタイルにすること。新郎新婦の趣味、季節に合わせたテーマ、「海」などのイメージをテーマにしたりと、二人らしさを形にすることができる。テーマカラーを決めて装飾に統一感を出したり、装花に使う花にテーマを持たせることもある。クルージングやスタジアムを借り切ったりなど結婚式場ではない場所や、ガーデンウエディングなどロケーションにこだわったテーマウエディングも人気がある。テーマは新郎新婦が決めることが多いが、会場によってテーマ性のあるパッケージプランが用意されている場合もある。
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ティアードドレス
ティアード(tiered)とは、段々に重なったという意味。ティアードドレスとは、フリルなどを段々に重ねて裾にかけて広がる形のボリュームのあるドレスのこと。帯状の布を何段かに横方向へ切り替えにして、ギャザーやタック、フレアーのフリルやフラウンス(フリルよりも幅広のヒダ飾り)をあしらう。丈の違うスカートを幾段も重ねることもある。
フリルの量や切り替えの段数、生地などの違いで、様々な雰囲気を表現できる。軽く透け感のあるシフォンやオーガンジー素材なら、ふんわりして可愛らしい雰囲気になる。また、サテンなど光沢のある生地の場合は、フェミニンな雰囲気になる。
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ティアドロップブーケ
ティアドロップ(Tears Drop)は涙のしずくという意味。ティアドロップブーケとは、涙の形を逆さまにしたデザイン。丸いラウンドブーケと下方にすっと垂れたカスケードブーケの中間的な形状のティアドロップブーケ。オーバルブーケよりも少し下方がシャープで、カスケードブーケを小ぶりにしてふっくらさせた形とも言える。
最もオーソドックスなブーケの形の一つで、大人っぽさと可愛さを両方演出できる。どんな色の花とも、どんな形のドレスとも相性のよいブーケ。どちらかといえば、ボリュームのあるドレスよりも、スレンダードレスやAラインドレスなどシンプルなシルエットのドレスに似合う。
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ティアラ
ティアラ(tiara)とは、王冠型の婦人用ヘッドドレス・アクセサリーの総称。ウェディングドレス時に花嫁の頭に着用されることが多い、頭に飾る小さな冠。宝石やイミテーションジュエリーなどを散りばめた、豪華なものが多いが、清楚なものまで様々なティアラがある。大きさも様々だが、幅10cm程のミニティアラなどが人気がある。
本来は宝石をちりばめた宝冠を意味し、皇族の成婚等の正式な行事の際にも使われる。ティアラは、高貴で上品な印象を演出でき、正統派スタイルのウェディングドレスによく似合う。ティアラの後ろに付けるベールの位置で雰囲気が変わり、コーディネートしだいで、スタイリッシュにも、トラディショナルにもなる。
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テイルコート
→燕尾服
テイルコート(tail coat)は、男性の夜の正礼装の一つ。
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ディレクター
ディレクターは幾つかの意味で使われる。

1.結婚式にてスタッフの司令塔になる役割

ディレクターは結婚式当日に結婚式披露宴の現場を仕切るリーダーで、二人が決めたプログラムどおりに進行するようにスタッフにディレクションを与える。会場責任者のキャプテンを指す場合もある。

2.二人の相談に乗り、結婚式の準備を手伝う婚礼担当者

最初の打ち合わせから結婚式当日まで、二人につく専属の婚礼担当者。二人の結婚式への希望を聞き、実現させるためにスタッフや業者との架け橋となる。結婚式のプランニングに始まり、準備期間中の相談対応、コーディネート、結婚式当日のアテンドまで、結婚式をトータルプロデュースする。ブライダルコーディネーター、ブライダルプランナー、ウェディングプランナーなどとも呼ばれる。

3.シビルウエディングの司式者

全日本ブライダル協会認定のシビルウエディングディレクターは、シビルウェディングを執り行う司式者のこと。シビルウエディングミニスターともいう。


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ディレクターズスーツ
ディレクターズスーツ(director's suit)とは、男性の昼の準礼装。朝から午後6時(冬は午後5時)までの装い。カジュアルな結婚式なら、花婿が着ても充分な服装。 ディレクタースーツという場合もある。
ディレクターズスーツは、第二次大戦前に欧米で流行した重役の執務服が始まり。そのダークなダブルのスーツのフォーマルの着方が、モーニングに次ぐ昼の準礼装となった。日本におけるディレクターズスーツは、1990年代始め頃に、ブラックスーツ(略礼服)の上着とモーニングのコールズホンを組合わせて商品化されたもの。
■ディレクターズスーツの着方


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デコラティブ
デコラティブ(decorative)とは、装飾的なという形容詞。装飾をあしらって飾り立てるといった意味に使われることが多く、装飾が多く派手なことを指す。ウエディングドレスには、フリルやレースをあしらうことでゴージャスな雰囲気になる。
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デコルテ
デコルテ(decollete)とは、深い襟ぐりの、襟ぐりをくった、肩と襟首を露出したという意味の形容詞。ファッション用語として、胸、肩、背などが大きく開いた衿あきのネックラインのことを指す。上品で洗練されたイメージになる。最近では一般的にデコルテと言えば、首から胸元にかけてを指す言葉として定着している。
また、ローブデコルテ(robe decollete)というフランス語のファッション用語の略として、デコルテを使う場合もある。ローブデコルテは、女性の正礼装にあたるイブニングドレスの中でも、より正式なフォーマルのもので、胸・肩・背などが大きく開いたドレスを指す。
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デザートバイキング
→デザートビュッフェ
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デザートビュッフェ
デザートビュッフェ(dessert buffet)とは、デザートだけがバイキング形式でゲストが自由に取りにいけるスタイル。メインディッシュまでは着席スタイルで、最後のデザートはビュッフェスタイルにする場合が多い。デザートバイキングともいう。
新郎新婦がカットしたウエディングケーキを取り分けるケーキサーブの演出もある。ゲストが自由に移動でき、ゲスト同士の交流もはかれる。新郎新婦もメインテーブルを離れてゲストと会話をすることもできる。好きなデザートを自由に食べられるので女性に人気。テラスやガーデンのある会場なら、ビュッフェコーナーを外に設けて、ガーデンパーティ気分を味わって貰うのも喜ばれる。
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デザインアルバム
撮影した写真をアルバムに仕上げる際の手法のひとつ。厳選された写真を1冊ずつ丁寧に手作業で仕上げていくオーダーメイド。世界でたった一つの、二人だけのオリジナル・デザインアルバムです。普通の写真アルバムより、自由なレイアウトデザインが可能で、ストーリー性があり、写真集のような仕立てになっている。シックなつや消しのマット仕上げやラミネート加工、手焼きプリントやセピア調なども可能。
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デジタルアルバム
アナログプリントをデジタル加工して編集されたアルバムのこと。写真データをパソコンに取り込み、画像補正を行う。きめ細かな色補正が可能で、モノクロ、セピア、絵画調、立体効果などのアート加工も自由にできる。アナログアルバムは手作業でレイアウトをするが、デジタルアルバムはパソコン上でレイアウトしたデータをプリンター出力して製本して作る。アナログアルバムよりも制作費は高めだが、増刷するのは容易で単価も安くなる。
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デジタル加工
写真をパソコンに取り込み、画像補正を施して仕上げることをデジタル加工という。写真のカラーやトーンなどの調整や、肌の色を修整、逆光補正などの色補正を行ったり、ソフトフォーカスにぼかすなど写真の雰囲気を変えることができる。
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手続き
結婚を機に行わなければならない手続きは数多い。手続きによって行う時期や必要な書類が異なるので、すべき手続きをまとめて書き出しておくと効率的。段取りよく一気に片付けるのがコツ。

テニスカフス
テニスカフス(tennis cuffs)ボタンは付いておらず、カフスホールのみがある、カフスボタン専用のシングルカフス。最近はあまり見られないスタイルだが、ダブルカフスよりも正式でフォーマルなものとされる。
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手焼き
撮影したネガ・ポジフイルムを、専門家の手によって1枚1枚丁寧にプリントする仕上げ方法。普通、プリントに出すと、自動化された機械で処理される、これを機械焼きという。手焼きは、 プリント料は割高になるが、写真に色や深みが増し、独特の雰囲気がでる。濃度、色調、トリミングなど細かい指示ができる。手焼き写真には自然に写真の回りに黒フチができる。
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天蓋
天蓋(てんがい)とは、祭壇の上などの装飾用の覆いのこと。石などで建造して装飾を施したたものや、4本の支柱で絹などの薄い布やテント地などを張って覆ったものがある。
本来は宗教的なものだが、ウエディングシーンにおいては、会場の天井を薄い布で覆った装飾的な使われ方や、ガーデンウエディングにて日除けの目的で用いられる。
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テンションセッティング
テンションとは張力の意味。テンションセッティング(tension setting)は、地金の張力を利用してダイヤモンドを留めるセッティング方法。枠に切れ込みを入れ、宝石の下部側面に溝を掘り、左右2ヶ所で宝石を挟んだデザイン。爪などの台座がなく地金だけで留めているため、宝石が空中に浮いているように見える。
宝石を留める爪がないため、あらゆる角度から光を集めれるため、ダイヤモンドの美しさを発揮できる。セッティング部分は鏡面仕上げとなっているため、ダイヤモンドの輝きが反射してより輝きが増す。
テンションセッティングは、1979年にWalter Wittekによってデザインされニーシング社より発表された。ニーシング社の名を一躍有名にしたこのテンションセッティングのことを、ニーシングリング(Niessing Ring)とも呼ぶ。ドイツの造形芸術学校のバウハウスの理念を継承し、美術と技術の融合を図ったデザインで、2001年には美術品として認証され、世界中の複数の美術館に展示されている。現在、芸術的著作権保護により模倣から守られている。

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