パーコラ
元々はイタリア語でぶどう棚のことを指す言葉だったが、現代では広義的につる科の植物を育てるための棚のことを指す。棚に植物を這わせることで日陰を作りだして、その下にデッキなどを設けてくつろぐ場として利用され、自然の涼しさを感じさせてくれることで人気がある。パーコラは、ガーデニングの立体的な景観を楽しむものとして、高台のランドマークとして造園される。
同義語にガゼボがあるが、ガゼボは棚ではなく屋根があり、柱だけで四方に壁のない野外の洋風の東屋(あずまや)のことを指す。
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バージンロード
バージンロード(virgin road)とは、教会の入り口から祭壇に向かう中央の通路に敷かれた布、もしくはその通路のこと。花嫁の汚れない純潔さ象徴し、神の前で二人が導かれて結ばれることを意味する。キリスト教挙式の際に、花嫁が父親と左腕を組んで入場する。花嫁が祭壇の近くまで来たら、新郎が歩み寄り、父親は腕を解き、新婦を新郎に託す。挙式後は新郎新婦が腕を組んで、バージンロードを歩いて退場する。本来、新婦と共に入場するのは父親の役割だが、母親や兄弟など新婦に親しい人とでも構わない。リングボーイやフラワーガールなどの子供たちの他、列席者はバージンロードを踏んではならない。
カトリックでは主に赤い絨毯、プロテスタントでは白い布のバージンロードを用いる。また、布を敷いておらず大理石の床になっているところもある。本来は白い布のものをバージンロードと呼び、赤いものや大理石のものはバージンロードとは呼ばない。ちなみにバージンロードは和製英語で、英語ではウエディングロード、またはアイル(aisle)という。
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ハートシェイプカット
ハートシェイプカット(heart shape cut)とは、宝石のカッティングスタイルの一種で、ハート型にカットされたもの。ハートシェイプ・ブリリアントカットは65面にカットされる。カット可能な原石が少ないので、希少価値は高め。
ラウンドブリリアントと違ってカットの評価基準は決められていない。ハートシェイプカットで綺麗に見える形は、左右対称はもちろんのこと縦横のサイズが大体同じになるものが良い。また、全体の厚さが外径に対して60%前後になっているものが良い。
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ハートシェイプライン
ハートシェイプライン(heart shape line)とは、ネックライン(襟ぐり)の形のひとつ。胸元が広く開いていて、前中央がハート型に形作られたネックラインをハートシェイプラインと呼ぶ。ハートシェイプドラインという場合もある。胸の中央がV字に切り込まれ、ゆるやかなカーブを描くラインの形がハートに見えるため、ハートシェイプラインと名づけられた。胸元のラインが胸のボリュームを強調し、首を長く見せる効果がある。ハート形の胸元が可愛らしさと、女性らしいエレガントさを表現できるため、ウエディングドレスにも人気のネックライン。
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ハーフスリーブ
ハーフスリーブ(half sleeve)とは、袖の長さの表現のひとつで、半袖や五分袖、六部袖など、腕の中ごろの長さの袖のこと。二の腕をすっぽりと隠してくれたりと、見せたくない部分をカバーできる。ぴったりとフィットしたものは腕を細く見せる効果がある。
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拝絹
拝絹(はいけん)とは、タキシードやテイルコート(燕尾服)の襟で、朱子織の光沢のある布地を張ったもの。本来はシルクだが、光沢感があるサテンやタフタが用いられることもある。英語では一般的にフェーシングカラーというが、フェースドラペル、シルクフェースドカラー、シルクフェーシングということもある。夜の正礼装のタキシードとテイルコートのみに用いられる。拝絹の由来は、電気のない時代に、ほのかな明かりでも光を反射して、顔を見えることができるように付けられたとの説がある。
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媒酌人
媒酌人(ばいしゃくにん)とは、結婚式・披露宴における仲人のこと。媒酌人は結婚式の立会人であり、誓約の証人となり、披露宴では式の報告者の役割を果たし、祝杯の発声をする。仲人は媒酌だけでなく、縁談の世話人、結納の使者も務める役割だが、媒酌人=仲人を意味している場合もある。
本来は、世話人、使者も務める仲人が媒酌人も務めるが、挙式当日のみ格の高い来賓に媒酌を依頼する「頼まれ仲人」の場合が多くなっている。一般的には、新郎の上司や学生時代の恩師などで、正式に結婚している夫婦である人に依頼する。媒酌人ではなく乾杯の音頭として依頼することもある。
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パイピング
パイピング(piping)とは、布端の始末を処理する縫製方法のひとつ。共布または別布やバイやステープで布の端をくるみ包むこと。また、こうしてパイピング処理された布端もパイピングと呼ばれる。玉緯(たまぶち)と呼ばれることもある。
パイピングは、裏地のない服の縫い代やほつれやすい布の裾などに施し、ほつれ止めとして用いられる。本来は実用的な縫製技術だったが、襟や袖、ポケット口、ボタンホールなどに装飾的に用いられることが増えている。バイアスでパイピングした袖口をパイピングカフスと呼ぶ。他にも帽子や靴、バッグなどにも使われている。
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バイブルボーイ
→ページボーイ
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パヴェ
パヴェ(paves)とは、複数の小粒のメレ(0.2ct以下のもの)ダイヤを敷き詰めるデザインのこと。地金に穴を開け石をはめ込み、周囲から爪を起こして留める。パヴェとはフランス語で「敷石・石畳」という意味。リングのアーム部分に石を敷き詰めたようにダイヤを留めるパヴェセッティング。繊細でシックながら、華やかで存在感のある印象のデザイン。引っ掛かりが少ないので普段使いにも適している。メインストーンの回りにパヴェを配すると、メインを引き立ててより華やかに見せる効果もある。
パヴェをリング一周全て敷き詰めたものをエタニティリングと呼び、半分ほど敷き詰めたものをハーフエタニティと呼ぶ。エタニティリングは結婚10周年で贈ることが多いが、エンゲージリングとマリッジリングを兼ねて購入する人もいる。
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ハウスウエディング
洋館風の邸宅や戸建レストランなどの一軒家の会場を借り切って行う結婚式のこと。ガーデンやプールを併設している会場も多い。最近人気のウエディングスタイルで、アットホームな雰囲気でカジュアルなウエディングにおすすめ。一日一組限定貸切の会場もあり、他のカップルと顔を合わせることなく、会場全体を自由にコーディネートできるので人気が高い。ハウスウエディングの専門会場も増えており、「ブライダル用」として場所とプランを持っているプロデュース会社もある。ただし、料理はケータリングが多く、天候に左右されやすいデメリットもある。
欧米での結婚式は、教会で挙式した後、自宅の庭で披露パーティを開くのが一般的なので、ハウスウエディングはそれを真似たウエディングスタイル。
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派遣牧師
指定の場所に出向いて挙式を司式してくれる牧師のこと。ホテルや式場に付随しているチャペルは普段、礼拝を行っておらず、神父や牧師が常駐していないため、結婚式の時には派遣牧師が来て、キリスト教式を執り行う。
ホテルや式場の牧師は、殆どは本物ではないアルバイト牧師がで、それを管理している所も、宗教活動など一切関係のない会社が多い。クリスチャンでなくても受け入れてくれるチャペルや、事前に結婚カウンセリングを受ける必要の無いところは、偽者の派遣牧師である。
キリスト教挙式をするなら、事前に牧師の所属教会を確認しておくとよい。もし、正統な教会式を望むのなら、正式な宗教法人の街の教会に牧師を紹介して貰うことをお勧めします。
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筥迫(はこせこ)
はこせこ(筥迫)とは、女性和装の正装、打掛を着る際の用いる小物入れ。胸元の合わせに差し込まれる箱状の装飾品で、金襴(きんらん)、緞子(どんす)、羅紗(らしゃ)などの華やかな刺繍を施し、飾り房がついている。
江戸時代武家の婦人達が用いた、懐紙、鏡、紅、お香やお守りなどを入れておく和風の化粧小物入れが起源。かつては身だしなみの必需品で、実用的な意味での嫁入り道具のひとつだったが、婚礼衣裳に取り入れられることで、次第に装飾的な役割が強まり、形式的に使われるようになる。現代では、婚礼衣裳に欠かせない装飾品となっている。
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パゴダスリーブ
パゴダスリーブ(pagoda sleeve)とは、袖の上部は細く、腕にぴったりしていて、ひじの下から袖先に向かって広がっているデザインの袖のこと。フェミニンでエレガントなデザイン。パコダとは東洋建築の「塔」のことで、重なって広がる形状が仏塔に見立てられた。仏塔のように3段、5段などに重ねられた優美なデザインのパゴダスリーブもある。パゴダスリーブは、二の腕が気になる人や、開いた袖のフリル部にボリュームがあるので、腕が細すぎる人にもお勧めのデザイン。
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はさみ留め
爪を使わずにリングのアームの地金に溝を切って、そこに石を挟んで留める方法。宝石のガードル部分(縁の部分)の2箇所を対角線上になるように留める。ある程度の石の大きさがあり、ガードルがあるカットの石を使用する。側面から見たときに石のプロポーションが分かりやすい。ひっかかりのないデザインなので、普段使いにも適している。はさみ留めのリングはサイズ直しが難しい、または出来ないリングもあるので注意が必要。
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バスケットブーケ
バスケットの中にオアシス(スポンジ)を入れて花やグリーンを挿したブーケ。摘んできた花をそのままバスケットに詰め込み、バスケットから花が溢れているかのようなイメージのブーケ。バスケットにアレンジしたり、自然のツルで持ち手をバスケット風に付けたりする。手に持つことも、腕に掛けることもできるので、ひとつのブーケで印象を変えることができる。
カジュアルでチャーミングな雰囲気のブーケなので、お色直しのドレスやガーデンウエディングなどに合う。バスケットブーケは脇に持つブーケなので、ドレスの前面にデザインがある場合などにお勧め。
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箸取りの儀
新郎新婦が箸を使い、島台の上に美しく盛り付けられた菓子を皿に取り分けて、列席者に振舞う。かつて京都で公家の婚礼にて行われていた儀式で、両家と列席者との末永い繁栄を願う厳かな古式行事。
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裸石
裸石(はだかいし)とは枠や台に加工されていない宝石のみのこと。原石を研磨しカットを施した状態のままの宝石。ルースともいう。裸石と、好きなデザインの空枠を選んで加工してもらい指輪を作ることができる。
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バックブーケ
持ち手がついており、ハンドバックをかたどったブーケ。カジュアルでチャーミングな雰囲気のブーケなので、お色直しのドレスやガーデンウエディングなどに合う。手に持つことも、腕に掛けることもできるので、ひとつのブーケで印象を変えることができる。バスケットブーケは脇に持つブーケなので、ドレスの前面にデザインがある場合などにお勧め。
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パックプラン
結婚式に必要なアイテムをパッケージにしたウエディングプランのこと。挙式、料理、飲物、装飾、装花、ドレス、ウエディングケーキ、音響照明、招待状、ペーパーアイテム等、様々なものがセットで料金化されている。ホテルや式場によって、コンセプトや人数に応じて様々なパックプランが用意されている。真夏・真冬のオフシーズンや平日・仏滅などは格安に設定されたプランがある。
パックプランには、基本的なアイテムしか含まれていないことが多いので、希望のウエディングスタイルに応じてアイテムを追加する必要がある。個別に頼むよりも割安に設定されているが、内容を柔軟に変更できない欠点があり、含まれているアイテムを利用しなくても料金は安くならない場合が多い。
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バッスルスタイル
バッスル(bustle)とは、スカートの後ろを膨らませてヒップラインを誇張する為に使われた腰当てで、ワイヤーなどの芯に布を張り、ウェスト部分に紐やベルトで固定したもの。バッスルスタイルとは、ヒップや腰上部にバッスルを入れて膨らませたドレススタイルのこと。現在では、スカートを束ねて膨らませたり、布地を背中でギャザーにしてリボンなどの形にまとめウェストに付けるスタイルも含まれる。バッスルとは英語で活気や賑わいの意味がある。
ヒップを大きく膨らませることでウエストを細く見せる効果があり、腰の丸みを誇張しながら裾へ曲線美を描くシルエットは女性らしさを強調することができる。また、長いトレーンをたくしあげて、動きやすさを出すのにも使われる。
バッスルはフランス語ではキュ・ド・パリ、もしくはトゥルニュール。バッスルスタイルは、17〜19世紀末にくり返し見られたが、特に1870〜1890年に流行した。日本でも「鹿鳴館(ろくめいかん)スタイル」として知られている。最近クラシックドレスの人気復活にともない、バッスルスタイルのドレスも注目を集めるようになっている。
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初穂料
初穂料(はつほりょう)とは、神前挙式で挙式料のかわりに納めるお金。神様に奉納する金銭の意味。神殿使用料の他、神職や巫女への謝礼、誓詞などが含まれている。神様に捧げる玉串に因んで「玉串料」と呼ぶこともある。結婚式場内の神殿で挙式する場合は挙式料という。
初穂とは、その年に初めて収穫された米のことをいい、昔、初穂をまず神前に捧げることで豊作の恩恵に感謝をする風習があった。やがて、農作物、魚類などの初物(はつもの)も、広い意味で初穂として神前に供えるようになる。これに因んで、初穂は神前に供えるものを意味するようになり、神前に納める金銭を初穂料と呼ぶようになった。
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バチェラ−パーティー
バチェラ−パーティー (bachelor party)とは、新郎の親しい男性友人たちが集まるパーティのこと。バチェラ−とは独身者の意味。新郎の独身時代最後の日を一緒に過ごし、バカ騒ぎして独身にお別れするというもの。大抵はベストマンやグルームズマンたちがこのパーティーを企画する。レストランやバー、ナイトクラブなどで行う場合が多いが、新郎の家にサプライズで押しかけたり、寝込みを襲ったりもする。
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パティオ
パティオ(patio)とは、スペイン語で「中庭」という意味。スペイン、ラテンアメリカの住宅にあるタイル張りの床、植木や噴水などで仕立てられた中庭ことを指す。リビングやダイニングなどに隣接した屋外空間で、住宅の内部空間と一体的に使用できるように設計されている中庭のこと。集合住宅の共用部分にパティオが設けられていることもある。最近では単に中庭のことを広く意味して使われることも多い。なお、普通の開放された空間の「庭、庭園」はハルディン(jardin)という。
最近は、パティオを備えた会場やレストランも多く、ウェルカムドリンクやデザートブッフェを設けたり、バルーンリリースやナイトキャンドルなどの演出の場に活用できる。またフォトロケーションとしても好評である。
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花束贈呈
披露宴の最後に、新郎新婦が両親に花束を贈る演出。花束贈呈に伴い、花嫁からの手紙や新郎の挨拶などの演出を行うこともある。最近は花束を渡す代わりに、産まれたときの体重で作る体重ベアやアルバムなどの記念品や、旅行券などの感謝の品を渡すカップルも増えている。花束贈呈は披露宴の感動のクライマックスシーン。
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花嫁の手紙
披露宴の最後、花束贈呈の前に、花嫁が両親に宛てて読む手紙。今までの思い出や育ててくれた感謝を手紙にしたためて表現する。読んでいる花嫁も、両親も、列席者も会場全体が感動する演出。
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パニエ
パニエ(panier / pannier)とは、ドレスの下に重ねてはくアンダースカートのこと。スカートを膨らませてボリュームを出したり、シルエットを美しくする目的で用いられる。チュール生地を幾重にも重ねたり、張りのある素材で作られている。昔は鯨の髭を使い、非常に高価なものだったが、現代ではワイヤーを使い、軽くてたためるようになっている。レンタルドレスの場合はパニエはドレスとセットになっており、レンタル代に含まれていることが多い。スレンダーなラインのドレスには不要。
パニエとはフランス語で「かご・バスケット」という意味。イギリスでのフープまたはフープトペチコートと同義語。
パニエの起源は、16世紀から18世紀にかけてのフランス・ルイ王朝の時代、貴婦人がスカートを広げる為に使っていた腰枠形式のアンダースカート。当時は金属輪や木製の骨組みで、円卓形・楕円形・荷かご形などの様々な形があった。次第に軽くて弾力性に富んだ鯨の髭が使われるようになり、需要が伸びた。
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ハネムーン
ハネムーンは結婚式を終えた新郎新婦が出かける新婚旅行のこと。ハネムーン(honeymoon)は、蜂蜜(Honey)と月(Moon)の合成語で、ハニームーンと発音するのが正しい、日本語では「蜜月」と訳される。元々は結婚後の1ヶ月間を意味していた。その期間に新婚旅行に行くものから、18世紀頃には新婚旅行を意味して使われるようなったとされる。ちなみに、日本初の新婚旅行を行ったのは坂本龍馬である。
ハネムーンの由来は諸説ある。"Honey"は古代ゲルマン民族が飲んでいた蜂蜜酒(英語ではミード:mead、フランス語ではhydrome)のことを指す。蜂蜜酒は薄めた蜂蜜をアルコール発酵させたもので、結婚後30日間、新郎は蜂蜜酒を飲み子作りに励んだ習慣があったことに由来する。これは蜂蜜は滋養強壮品であることと、蜂の多産にあやかるためだと考えられている。
また、その時代は殆どが略奪婚であった。まだ人類は部落単位で生活していた頃は、近親相姦を避けるために外部の血を取り入れていた。つまり、他の部落から女を迎え入れる風習があり、多くは平和的で合意の上の結婚であったが、形式的に略奪婚となる。略奪婚の場合、慣習的に略奪された側の部落は花嫁を取り返すために努力をし、花婿は花嫁を奪った後、安全な自分の部落まで逃げ切る必要があった。これは儀式的なもので、花婿は追っ手から逃げ延びることで、男らしさを誇示し、花婿にふさわしい男として認められた。逃避行するための力を得るために蜂蜜酒を飲んだとされる。中世ヨーロッパでは、街の外に自由に出ることが禁じられていたため、新郎新婦も追っ手も略奪逃避にかこつけて旅行を楽しんだとされ、これが新婚旅行の由来になったと考えられる。
また、"Honny"は新婚期が蜂蜜のように甘い時期であることを比喩していることが由来とされる説もある。この際の"moon"は1ヶ月の期間を指すのではなく、新婚夫婦のお互いの愛情が移ろい行くのを月の満ち欠けに例えている。”Fullmoon(満月)"の何もかもが素晴らしい時期を過ぎると、欠けていく月のように愛情も無くなっていくものだとの冷めた見方を含んでいるとされる。
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パフスリーブ
パフ(pouf)は、衣服の膨れた部分を意味し、パフスリーブ(puff sleeve)とは膨らんだ袖という意味。肩から肘の上にかけての二の腕の部分が大きく膨らんだデザインで、袖付け、袖口などにギャザーやシャーリングを施して中間を膨らませた袖のこと。膨らんだ袖が女性らしく可愛らしい印象を与えるため、女性用ブラウスやワンピースに良く用いられている。バブルスリーブともいう。日本では「ちょうちん袖」と呼ばれている。二の腕が気になる人にお勧めのデザイン。
パフスリーブと言えば、通常、半袖のものを指す場合が多く、長袖のパフスリーブの場合は、ビショップスリーブ、メロンスリーブなどと呼ばれる。パフスリーブはルネッサンス時代に既に存在していた。17世紀のバロック時代には装飾的にいくつも重ねたパフスリーブも流行したが、19世紀には原型のパフスリーブに戻り、現在に至る。
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バブルシャワー
結婚式を挙げた後、チャペルから退場する新郎新婦に向けてシャボン玉を飛ばして祝う演出。ゲスト一人一人がシャボン玉を吹き飛ばす場合が多いが、機械を利用して一気に舞わせることもある。ウエディング用のバブルシャワーは服についてもシミにならないものを使用していることが多く安心です。シャボンの液体ボトルは、教会やウエディングケーキを模ったミニチュアボトルもあり人気です。
シャボン玉は自然に消滅するため、後片付けの手間も無く、フラワーシャワーやライスシャワーを禁じている会場でも、バブルシャワーは許可しているところもある。バブルシャワーは和製英語( bubble+shower)。シャボン玉シャワーやレインボーシャワーなどともいう。
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バルーンカット
大きなバルーンの中に小さなバルーンを沢山入れておき、新郎新婦が大きなバルーンをカット(針先のついた棒で突く)して、中のバルーンを飛ばす演出。開放的なガーデンウエディングや外式チャペルなどのアウトドアのロケーションに適した演出。一部のバルーンに飛ばないように重しをつけて拾えるようにしておき、中に当たりくじを入れてゲストに楽しんで貰う演出もできる。
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バルーンスカート
バルーンは風船の意味。バルーンスカートとは、風船のように丸く膨らんだシルエットのスカートの総称。ウェストと裾にギャザーやプリーツ、シャーリングなどを施して絞り、中間を膨らませたもの。軽くやわらかい素材を用いて、折り目を付けずに無造作に折り返しただけで、ふわっとしたイメージを表現したものもある。バルーンスカートは、バフスリーブのスカート版といえる。
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バルーンスリーブ
バルーンスリーブ(balloon sleeve)とは、風船のように大きく膨らんだ袖のこと。⇒パフスリーブ
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バルーンシャワー
→バルーンリリース
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バルーン装飾
風船を会場に飾りつけること。ハート型のバルーンや小さなバルーンをアレンジしてアーチやオブジェを作ったりする。カラフルなバルーンが可愛らしい空間を演出でき、カジュアルなパーティによく合う。飾ったバルーンをバルーンリリースに使うこともできる。バルーンアート、バルーンデコレーションともいう。
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バルーンリリース
挙式後に、ゲストにバルーンを持ってもらい、掛け声でいっせいにバルーンを空へ放つ演出。色鮮やかなバルーンが空に舞い上がる華やかな演出。ガーデンウエディングなどの開放的な空間で行うと映える。
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バンケット
バンケット(banquet)は英語で宴会、晩餐会、祝宴、ごちそうを意味する名詞。また、宴会に出席する、ごちそうを食べるといった自動詞や、人を宴会でもてなすという他動詞としても使われる。
バンケットホールは、ホテルや式場にある宴会場の意味で、披露宴会場のこと。単にバンケットというだけで宴会場を指す場合もある。ホテルのバンケットは、宿泊客との動線を分けるために地下に設けられていることが多い。結婚披露宴のことを英語では、"wedding banquet"、" reception banquet"と表現する。
ちなみに、日本語では同音のバンケット(banquette)は、背もたれや肘掛のないベンチ状の長椅子や乗客席、または道路や運河の側道で盛り土になっている歩道を意味する。
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バンケットスタイル
バンケットスタイルという場合、二つの意味で使われる。バンケットには、宴会・晩餐会という名詞と、宴会をするという自動詞・他動詞の使われ方がある。よって、バンケットスタイルというと、晩餐会形式の宴会という意味と、宴会の形式を問う意味の解釈が可能なのである。
したがって、バンケットスタイルの披露宴というと、晩餐会形式の宴席という意味になる。また、バンケットスタイルはどうするかと聞かれたら、着席形式や立食形式などのパーティスタイルを選ぶ意味になる。
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バンケットプランナー
パーティーなどの計画・企画を立てる人のこと。パーティの相談から準備、会場のセッティング、当日の取り仕切りまでサポートしてくれる。ブライダルコーディネーターが二人の結婚式への要望を伺い、バンケットプランナーが披露宴の企画・準備をして現場のスタッフとの架け橋になる。
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半返し
頂いたお祝いの半額程度のお返しをすること。披露宴に出席されなかった方からお祝いを頂いた際には、結婚式後一ヶ月以内までに頂いた金額の半額程度の品物をお返しするのが礼儀。披露宴に出席された方のご祝儀は引き出物を渡すことがお返しになる。
また、男性側から贈られた結納金に対する女性側のお返しは、関東式は半返しが基本で、頂いた結納金の半額を結納返しとして返す。関西式や、関東以外の地域の結納返しは1割程度のお返しをするところが多い。地方により習慣が異なるので事前に両家ですり合わせをしておいた方が良い。
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バンコ
バンコとは"Banns call"のことで結婚を予告すること。"banns"とは結婚予告の意味。教会で連続して3回、日曜日に結婚の告示をし、異議の申し立てがなければ結婚式が行える(publish the banns)。法定結婚式では、事前に"marriage licenece"(婚姻許可書:日本では婚姻届)を自治体に申請して発行してもらう必要があるが、宗教婚の場合、"banns"があれば婚姻許可書を申請する必要は無い。
日本のブライダルシーンにおいて、バンコとは、新郎新婦が十字架の前にひざまづいて神様に結婚を誓う演出のことを指す。本来、"Banns"は結婚式前に結婚予告するものだが、バンコの演出では結婚宣言の意味に近い。バンコ台は祈りを捧げるための台のことで、ここにひざまづいて結婚を誓うが、簡略化されたバンコクッションを用いる会場もある。

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