リーガルウエディング
リーガルウエディング(legal wedding)とは、海外で現地の民法に則って結婚式を挙げること。リーガルとは「法的な、合法の」という意味。現地の役場に婚姻の記録が残り、法的な効力がある。国や州により法律が異なるため手続きも様々である。個人での手続きも可能だが、海外ウエディングプロデュース会社が手配代行してくれる。
日本から戸籍謄本を持参し、現地で提出用書類を記入して結婚証明書(マリッジライセンス:marriage license)をもらい、帰国後の入籍となる。婚姻の記録は結婚式を執り行った現地の役所に恒久的に保存され、日本の戸籍には「○○国方式により婚姻」という記録を残せる。
一方、教会でキリスト教の教義に則って行われ、未信者でも挙げられる結婚式のことをブレッシングウエディング(blessing wedding)という。この場合、現地での法的な効力は無い。事前に日本で入籍を済ませ、戸籍課で「婚姻受理証明書」を発行して持参する必要がある。
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リースブーケ
リースブーケ(wreath bouquet)とは、クリスマスに飾るリースの形をしたブーケ。リースは花冠のこと。欧米では古くからドアなどに飾る風習があり、永遠、幸運、幸福を呼び込むお守りとされている。リースブーケはこのリースを模ったもので、花や葉を環状に編み込んだ形の永遠や幸福を意味するウエディングブーケ。リングブーケともいう。
丸型だけでなくハート型に作ったり、花だけでなく木の実やフルーツなどを織り込んで個性的にアレンジすることもできる。、ハンドルの持ち手を付けたものや、リボンを通したものなどがあり、どちらかの手に持ったり腕に掛けたりする。
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リサイクルドレス
リサイクルドレス(recycle dress)とは、何らかの形で使われたドレスを販売しているもの。結婚式場・ホテル・貸衣装店などでレンタルされていたものや、展示品やサンプル商品などを、クリーニングして安く販売している。レンタルドレスも誰かが借りて着た後で、クリーニングして何度か繰り返し再レンタルされているが、このドレスが販売に回ったものがリサイクルドレス。ベールやパニエ、グローブなどの小物は別途用意する必要がある。
セルドレスやレンタルドレスよりも格安で購入可能だが、各々一点ものでサイズやデザインが限定されてしまい、気に入ったドレスに出会うのは中々難しい。大手貸衣装店や結婚式場チェーンなどでは、定期的にリサイクルドレスの処分販売会を開いている場合もある。リサイクルドレスを専門に扱う店もある。
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リスト・ド・マリアージュ
リスト・ド・マリアージュ(List de Mariage)とは、新郎新婦が欲しい物をリストアップし、友人や親族が手分けしてプレゼントしてくれる風習。リスト・ド・マリアージュは、フランス語で直訳すると「結婚のためのリスト」という意味。英語ではウェディング・レジストリ(wedding registry)という。また、この欲しい物リストのことをウィッシュリスト(wish list)という。
フランスでは店頭にリスト・ド・マリアージュの表示を掲げている、インテリアやキッチンウェアのショップがよくある。新郎新婦は欲しい物リストをこれらの店やデパートにあらかじめ渡しておく。このリストを贈り主にも渡すことで、彼らはその店に出向きリストの中から予算に応じてプレゼントを選んでくれる。既に購入された品物は店側がチェックしてくれるので、他の贈り主と重複することは無い。こうすることで新郎新婦が本当に欲しい物、必要なものを貰える合理的なシステム。
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リストレット
リストレット(wristlet)とは、腕輪、腕飾りの総称。手首や腕に巻く、装飾や防寒の目的で用いるアクセサリー。ブレスレット・リストバンドともいう。ウエディングシーンにおいては、ヘッドドレスに合わせて、花材を用いたコサージュなどが使われる。
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リゾートウエディング
リゾートウエディング(resort wedding)とは、都会から離れてリゾート地で挙げる結婚式のこと。海や山を望む眺めのいいロケーションで、大空の下、大自然に囲まれたチャペルでのセレモニーやガーデンパーティを実現できる。美しい自然をバックに記念撮影やロケーションフォトを撮ったり、バーベキューやデザートビュッフェなどアウトドアならではの料理を振舞うことができる。挙式後にはフラワーシャワー・ライスシャワー・バブルシャワーなどの屋外演出や、バルーンリリースや花火など開放的な空間でなければできない演出も楽しめる。
国内リゾートウエディングでは宿泊することも多いが、日帰り可能な近郊でも自然の中で結婚式を挙げられる場所もある。宿泊もできるリゾートならば、夕日や星空の下でのナイトウェディングなど、夕方から夜にかけての自然の変化を楽しむこともできる。また、結婚式の前日や翌日に観光ツアーなどを併せて企画して、親族やゲストに小旅行気分を味わって貰ったり、両家の親睦を深める機会とすることもできる。
現地とは別に利便性のいい場所にサロンを設けている会場や、プロデュース会社を介する場合には、現地に行かなくても打ち合わせが可能である。ゲストの交通や宿泊の手配や費用負担をどうするか事前に検討しておくと良い。ウエディングに適したシーズンは、リゾートも繁忙期であるので、宿泊や交通の手配・予約は早めにするように心がけよう。
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立食パーティー
料理をビュッフェ形式にしたパーティスタイル。決まった席は設けられておらず、壁際に椅子などが用意されており、立食だけでなく椅子に座って食べることができる場合が多い。ビュッフェ(buffet)とは、立食の、セルフサービスのという意味。料理は大皿に盛り合わせて、ビュッフェテーブル(元卓)にまとめて並べられており、セルフサービスで自由に取って食べてもらう。大皿料理のため調理の手間が軽減でき、一人一人に配膳する手間がないのでスタッフも少人数で済むため、コスト削減になる。
立食パーティは、カジュアルな結婚披露パーティや会費制のパーティに適している。ゲストが料理を取りに動き回るので、ゲスト同士の交流が図りやすく、会場の雰囲気も和やかになる。その場でシェフが料理を取り分けてくれるサービスなども人気がある。
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リーニュポワソン
リーニュポワソン(ligne poisson)とは、フランス語で「魚のライン」の意味。英語のマーメイドライン(mermaid line)と同義。上半身から腰、膝のあたりまでぴったりと体にフィットし、膝下からギャザーやフレアを入れて裾が広がっているデザインのドレスのこと。裾を尾ひれに見立て、ドレスラインが魚のように見えることが名前の由来。
ボディコンシャスなシルエットは、女性ならではの柔らかく美しいラインを引き出し、エレガントで大人っぽい雰囲気を演出できる。また、歩く姿を美しく見せる効果もある。背が高くグラマラスな方が身に着けると映えるドレスライン。ブーケは流れのある形状のキャスケードやクレッセントが似合う。シンプルな雰囲気にしたいならば縦に長い形状のクラッチを選ぶと良い。
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リハーサルメイク
→ヘアメイクリハーサル
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リバーレース
リバーレース(leavers lace)とは、リバー編機で作られたレースの総称。ごく細い糸を撚り合わせて編み上げたもので、繊細で技巧優美な表情とレースの縁にでるヒゲが特徴。編み上がる模様はクラシカルでエレガントなイメージのレースが多い。ウエディングドレスや高級インナーなどに優美さと豪華さを表現するためにリバーレースがよく用いられる。
リバーレース機は、組みひもの原理を基に撚るように織られる。パンチカードと呼ばれる行列状に複数の穴を開けた厚手の紙を利用して、穴の有無や位置情報から機械の糸の動きを制御してレースを編み出す。
レースの表情の繊細さ・複雑さは使用する糸の本数によるといわれる。リバーレースは機械レース編機の中でも、使用できる糸数が15,000〜20,000本と最も多いため、立体的で繊細かつ複雑な模様を作り出すことができる。糸を沢山使用する上、機械の編速度も遅く、最高の技術を要する高価なレースである。レースの女王と称され、機械編みのレースの中では最高級のレースとされる。なかでもフランス・カレー地方で作られるリバーレースが最高級とされ重宝されている。
1813年、イギリスのジョン・リバーが開発したことが名前の由来。これが現在の機械レース機の原型となった。リバーレース機は新たに製造されておらず、世界的にリバーレース機の台数は限られており、日本でも台数が少なくあまり生産されていないため、輸入中心となり高価なレースである。
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リハーサルディナー
リハーサル・ディナー(rehearsal dinner)とは、結婚式前夜に行われる欧米の習慣。新郎新婦と両家の両親、牧師などの司式者、グルームズマンやブライズメイドなどで式前日にリハーサルを行う。その後、兄弟姉妹や親族、式の準備をサポートしてくれたごく親しい友人を加えて催されるセミフォーマルな食事会のことをリハーサルディナーと呼ぶ。
親族・身内だけの「プレ披露宴」と位置づけられるリハーサルディナーは、アットホームでリラックスした雰囲気で、両家やゲスト同士の交流を図ったり、新郎新婦から身近な人たちへの感謝を表現できる場である。また翌日の結婚式本番へ向けてより一層気分が盛り上がり、独身最後の夜の思い出を作ることができる。
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リフォーム
既にあるものを元に、違うデザインに作り替えること。母親から譲り受けた指輪やウエディングドレスなどをリフォームして再利用する。指輪の場合、石を取り外して新たな枠に填め込んだり、既存のデザインを流用し枠のサイズだけを調整したりしてリフォームする。ウエディングドレスの場合は、フィッティングしてサイズを調整したり、コサージュなどの装飾を付けたり、デザインを替えたりする。
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リボンプルズ
リボンプルズ(ribbon pulls)とは、複数のリボンを用意し、リボンの先に当たりを付けておき、ゲストに引っ張って当ててもらう演出。ウエディングシーンでよく見られるリボンブルズの演出に、ブーケプルズとケーキプルズがある。
ブーケプルズとは、ブーケに数本のリボンを付けておき、それを未婚の女性ゲストに引っ張って貰う演出。その中の1本だけがブーケに繋がっており、引き当てた人には幸運が訪れ、次の花嫁になれるという演出。ブーケトスの代わりとしてや披露宴の余興として行われることが多い。
ケーキプルズとは、ウエディングケーキの下にリボンに通したチャームを置き、ゲストが順に引き将来を占うゲーム。参加者は主に未婚の女性のゲストの中から選ばれる。新郎新婦がケーキカットをする前に行われる場合が多い。ケーキチャーム、ラッキーチャームと呼ばれることもある。
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略式結納
正式な結納の形式は、両家で使者もしくは仲人を立てて双方の家に出向き、結納品を贈りあうものだが、最近は両家が一ヶ所に集まって結納を行う略式結納が増えている。一般的に女性の自宅や、結婚式場やホテル、レストラン、料亭の個室などで行われ、両家顔合わせや食事会と併せて略式結納を行う場合が多い。
略式結納の場合、結納品の数も五品目や三品目などと少なくなり、目録を省いたり手順や口上も簡略化されることが多い。一般動向では略式結納を選ぶ人が多いが、地方に根付いた慣習や家のしきたりがあることもあるので、親の考えも考慮して双方の家で相談して調整するとよい。
仲人を立てる場合でも一ヶ所に集まる場合は略式結納と呼ばれる。仲人がいない場合は男性側の父親が儀式の進行役を勤めることが多い。一方、婿入りの場合は逆に女性側の父親が勤める。

略礼装
略礼装は礼装の方法を一部省略したもので、英語でインフォーマル(in-formal)。"in" は否定形を表す接頭語で、 "in-formal" で「フォーマルではない」となり、「正式ではない、略式の」という意味になる。
男性の略礼装は、ダークスーツ、ラウンジスーツ(lounge suit)やブラックスーツ。女性の略礼装はスーツやロングドレスなど。スーツに蝶ネクタイ、アスコットタイやポケットチーフなどの礼装用の小物を部分的に用いてコーディネートすることで略礼装になる。ちなみにブラックスーツ白ネクタイの略礼装が通用するのは日本だけなので、海外でのパーティに出席する際には注意した方が良い。
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略礼服
略礼服とは、いわゆる一般的なブラックスーツのこと。日本独自の準礼装で、朝から夜まで、慶事・祝事・弔事と、着方によって冠婚葬祭にオールマイティに対応できる便利な礼服。慣習的に慶事には白かシルバーのネクタイを、弔事には黒のネクタイを合わせる。ただし海外では礼服ではなく、単なる黒のビジネススーツとしてしか見られない。特に黒スーツに白ネクタイは裏世界の人間と見えるらしい。本来の準礼装は昼間はディレクターズスーツ、夜間はタキシードを着用する。
ブラックスーツは、昼の準礼装のディレクターズスーツを基に、1960年代に日本で作られた。高度成長期の新生活運動(冠婚葬祭の簡素化を目指した農村運動)の流れの中で全国に普及する。年配の方の間ではいまだに略礼服が礼装と信じている人が多いが、最近の若者の間では略礼服離れが進んでいる。
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リレーキャンドル
→キャンドルリレー
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リングサイズ
指輪のサイズのことで、日本では「号数」で表記され、リングの内周で大きさが決められている。日本と海外では規格が異なるので注意が必要(下記表参照)。
日本ではJCSとJISの2つの規格がある。JCSはジャパンカスタムサイズ(Japan Custom Size)の略で従来の慣習的な日本のサイズを指す。JISはリングサイズの規格を従来の日本サイズではなく、国際規格ISOに準拠することを平成10年に定めた。ISO 8653:1986 は指輪の内径をミリメートルで表した数値を指輪のサイズとしたもの。JIS規格は平成14年1月1日より実施されており、当面はJCSとJISの2つの規格が併用される。
JIS規格ではサイズの号数は内周を示し、JCSではサイズが1号大きくなるごとに、直径が1/3mm、内周が約1mmずつ大きくなる。正確なサイズはリングゲージを使用して測定ができる。
自分でリングサイズを知るには、糸や紙テープなどを指に一周巻きつけ、長さを測ることで指回りが分かり、その長さの内周と合うリングサイズを調べることができる。

リングピロー
リングピロー(ring pillow)とは、挙式の指輪交換のセレモニーの際に用いられる、結婚指輪を置いておく小さなクッション。リングクッションともいう。指輪が落ちないようにリボンなどで留めるような工夫がされており、ここからお互いに指輪を取って指に填め合う。新婦が手作りしたり、友人からプレゼントされたりすることも多い。最近は手作り用のキットも各種販売されている。一般的なリングピローは、サテン生地で作られたクッションにフリルやリボンの装飾を施したものだが、最近ではプリザーブドフラワーや、ぬいぐるみを使用したものなど多様なものが作られている。
セキュリティを考慮して、リングピローにはダミーの廉価な指輪をセットし、本物の結婚指輪は事前にベストマンや司式者が携帯している場合が多い。
欧米スタイルの挙式では、リングボーイ・リングベアラーと呼ばれる男の子が、新郎入場の後にリングピローを持って登場して、ベストマンもしくは新郎へリングピローを渡す。リングボーイをお願いしない場合でも、リングピローを小物として飾る人も多い。リングピローを、赤ちゃんが産まれた際に最初の枕として使用すると、元気に成長するという言い伝えがある。
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リングブーケ
→リースブーケ
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リングボーイ
リングボーイ (ring boy)とは、結婚指輪を載せたリングピローを運ぶ役割の男の子のこと。欧米スタイルの挙式にて、新郎入場の後に、リングボーイがリングピローを持って登場して、ベストマンもしくは新郎へリングピローを渡す。それに続き、花かごを持ったフラワーガールが花びらを蒔きながら入場し、最後に新婦と新婦の父が入場する。
リングボーイには新郎新婦の近親者で10歳以下ぐらいの少年を選ぶ。一般的に男の子が務めることが多いが、女の子でも良い。男女構わず、リングを運ぶ人という意味で、リングベアラー(ring bearer)とも呼ばれる。
リングボーイをお願いしない場合は、結婚指輪はベストマンや司式者が携帯しておき、指輪交換の際に新郎新婦に手渡しされる。少年が高価で大切な結婚指輪を紛失してしまうトラブルを避けて、リングピローにはダミーの廉価な指輪をセットし、本物の結婚指輪は事前にベストマンや司式者が携帯している場合が多い。

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