披露宴-料理・飲物-

コース料理
一般的に披露宴の料理はコースで出される。フランス料理、和食、中華など、料金に応じて何コースか用意されている。フランス料理ならオードブルからデザートまで、和食なら懐石仕立てでふるまわれる。中華の場合、大皿で取り分けるコースと個別に皿盛りされたコースがある。最近は箸で食べられる和風フレンチやイタリアンなど、料理のバリエーションも豊富。料理の追加や差し替えも可能。カジュアルパーティの場合はコース料理でなくビュッフェスタイルも選べる。
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ビュッフェ
ビュッフェ(buffet)とは、立食の、セルフサービスのという意味。ビュッフェとは、料理はビュッフェテーブル(元卓)にまとめて載せられており、食べ放題形式で提供される食事サービスのことで、自分で料理を取りに行く立食スタイル。たいていの料理は大皿に盛り合わせてある。壁際に椅子などが用意されており、立食だけでなく椅子に座って食べることができる場合が多い。ビッフェ、ブッフェともいう。
バイキング料理ともいうが、これは和製英語で、同義語はスモーガスボード(smorgasbord)という。語源はスウェーデン語の smorgas(パンとバター)と bord(テーブル)の合成語。
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特別料理
特定の人向けの料理のこと。通常のコース料理の一部をアレンジしたり、別のコースに差し替えたりできる。作って貰えるか否かは料理長との相談が必要になる。年配者向けの食事やアレルギーへの配慮を希望する人は相談してもるとよい。子供連れのゲストには、事前に子供にアレルギーが無いか確認をしておこう。
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お子様料理
子供用料理のこと。幼児や小学生など、大人のコース料理が食べられない小さい子供向けにアレンジされた料理。料金は3,000〜5,000円程度。ゲストに子供がいるときは、料理をどうするか親に事前に聞いた上で注文する。
他にも、お年寄りや持病のある方、食品アレルギーを持っている招待客のための特別料理にも応じてくれる会場も多いので、内容に応じて料理長と相談をすると良い。
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和洋折衷
「和洋」とは和(日本風)と洋(西洋風)の様式のことで、「折衷」は二つ以上の事物や考え方から取捨選択し、それぞれの良いところを調和して一つにまとめること。
和洋折衷はブライダルシーンにおいては、披露宴やパーティなどの婚礼料理で、和風と洋風を調和させたスタイルのことを意味する。食材や調理方法、味付け、盛り付けなどを織り交ぜられた創作コース料理。縁起物の鯛などの食材を使ったり、年配のゲスト向けに箸で食べられるように調理したフランス料理などがある。また、和食・洋食・中華を織り交ぜた和洋中折衷というスタイルもある。
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フリードリンク
フリードリンク(free drink)とは、披露宴やパーティにて出される飲み物が飲み放題スタイルのこと。決められた種類の飲物(ビールやワイン、ウイスキー、ソフトドリンクなど。会場によって異なる。)はいくら飲んでも料金が同じというシステム。フリードリンクは一般的にセットの飲物料金に1,000円程度の追加料金になっている。フリードリンクの対象外の飲物をゲストが注文すると、その分は追加料金が発生する。お酒を飲むゲストが少ない場合はかえって割高になる場合もあるので、ゲストの顔ぶれとドリンクの内容を確認して決めるとよい。
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ウェルカムドリンク
挙式や披露宴の待ち時間に控え室などでゲストをもてなすためにふるまわれる飲物のこと。軽いアルコールやソフトドリンクを出すのが一般的。カナッペなどの軽食と一緒に用意されることが多い。好きなものをいつでも飲めるようにと、最近はゲストルームがバー形式になっていることもある。一般的に料金は披露宴でのドリンク代に含まれず別料金がかかるので、事前に確認しておく必要がある。
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アペリティフ
フランス語で「食前酒」という意味。英語ではアペタイザー(Appetizer)ともいうが、現在ではフランス語のアペリティフを用いることが多い。ノドをうるおし、食欲を増進する効果がある。
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カトラリー
食卓用ナイフ・フォーク・スプーンなどの総称で、業界ではシルバーとも言う。カトラリーの語源は"cutlery"の綴りからも分かるように「切るもの・ナイフ類」に由来する。銀・金・ステンレスなどが使用される。
中世ヨーロッパにおいて、最も早く登場した食卓用カトラリーはナイフで、動物を仕留めるナイフなどでそのまま肉などを切り取り手で食べていた。次に来るスプーンは、早い地域では13世紀頃に記録が残る。そして、フォークが登場するのは14世紀のパスタの国イタリア。ヨーロッパの広い範囲に普及するには遠く、早くても17世紀、あるいは18世紀に入ってからのことだと思われる。
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ケータリング
ケータリング(catering)とは、自店舗以外の場所に出向いて食事を配膳、提供するサービス業。出張料理のこと。本来のケータリングの意味は顧客の指定した場所へ、調理設備を備えた車両などで出向いたり、現地の厨房施設を利用して、その場で調理をして食事を提供することである。しかし、日本では、レンタルスペースや庭園など、付随の調理施設がない会場の場合に、プロの料理人がレストランで料理を下ごしらえをして持ってくるか、あるいは作ったものを運んでくれることを指すことも多い。また、食べ物を準備するだけではなく、食卓を用意することも業務内容に含まれる。ケータリングは、航空機内で乗客に食事を提供することを意味する用語でもある。
日本語では仕出し料理と訳されることも多いが厳密には異なる。仕出しとケータリングは自店舗以外の場所に赴き、食事を提供する意味では共通する。しかし、仕出しは自店舗で事前に食事を調理するため弁当や出前に近いと言える。一方、ケータリングは顧客の下に出向き調理するため出張レストランや出店・露店に近い提供方法である。

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