石付き
宝石を埋め込んだジュエリーのこと。ダイヤモンドやサファイアなどの色石の宝石を埋め込んだ婚約指輪を石付きマリッジリングと呼ぶ。男性にも付けやすいよう、内側の見えない部分にサファイアなどの誕生石を入れたものもある。
▲上▼下

一台飾り
一台飾りとは、結納品を各々ひとつの台に載せて飾る形式のこと。結納品ごとに一品一品別の台を用意して飾るためこう呼ばれる。それぞれに台が用意されるので非常に豪勢。儀式の際は、結納品を床の間に飾り付けし、目録のみを渡す。主に関西方面での婚礼に利用される形式。
▲上▼下

一文字
センターストーン(中石)がなく、メレ石(通常は周りを飾るための小粒の宝石で0.03カラット以下程度の石)のみを一列に配列したデザインのリングのこと。ダイヤモンドやルビーなどの石が1列のものを一文字、2列のものを二文字、3列なら三文字と呼ぶ。
▲上▼下

五つ紋服
五つ紋服は男性の和装の正礼装。最も格式が高い装い。染抜日向紋(そめぬきひなたもん)の五つ紋(家紋を五箇所に黒地に白く染め抜いたもの)付の黒羽二重の着物・羽織に仙台平の袴を合わせる。背紋一、前身頃の抱き紋二、両後ろ袖に紋二の染め抜きの五ヶ所に家紋が入る。手には末広(扇子)、足には畳表の草履を履くのが正式。貸衣装の場合は、紋の部分がシールのように張り替えられるようになっており、印刷した家紋を着物に貼りつけて対応する。
女性の留袖にも同様に五つ紋の家紋が入るが、五つ紋服というと男性の正礼装を指す。
▲上▼下

1.5次会
披露宴と2次会の中間にあたるパーティのこと。披露宴ほど豪勢でもなく2次会ほどくだけてもいない、両方の良さを生かしたカジュアルなスタイルの宴席。多くは会費制で、友人中心でレストランで行うのが主流。披露宴を行わないカップルが行うことが多い。海外挙式の帰国パーティを指す場合もある。
▲上▼下

イブニングシャツ
イブニングシャツ(evening shirt)とは、男性の夜の正礼装であるテイルコート(燕尾服)用のドレスシャツ。襟はウィングカラー(立襟)で、ホワイトタイと呼ばれる白のボウタイをあわせる。胸元は硬く糊付けされたスターチドブザム(イカ胸)、袖口は硬いシングルカフでカフリンクスで留める。

イブニングタイ
イブニングタイ(evening tie)とは、男性の夜の正礼装であるテイルコート(燕尾服)用の白のボウタイのこと。俗に「ホワイトタイ」とも呼ばれる。
▲上▼下

イブニングドレス
イブニングドレス(evening dress)とは、夜間の女性用の正礼装で、午後6時以降に催されるパーティや観劇などに着用する。その時間帯のパーティーは、肌を見せるドレスが正装とされているため、肩や背や胸元が大きく開き、袖がないものが正式な形。丈は床までか、それ以上の長さで、サテンなどの照明効果のある光沢のある素材を用いる。フランス語ではローブ・ドゥ・ソワレ(robe de soiree = 夜会服)という。

イブニングベスト
イブニングベスト(evening vest)とは、男性の夜の正礼装であるテイルコート(燕尾服)用の白いベストのこと。シングルとダブルの型があり、いずれも襟付きが原則で、胸元のVゾーンのカットが深いのが特徴。素材はマーセライズ加工と呼ばれる防縮と光沢加工を施した、マーセライズドコットン(mercerized cotton)生地を用いたダイヤ形のピケ素材が主に使われる。燕尾服を着る際は、三つ揃の燕尾服+立襟イカ胸両穴シャツ+白蝶タイ+スタッド釦&カフス釦は白蝶貝+ポケットチーフは白のスリーピーク挿し+靴は黒エナメルのパンプスが絶対条件。
▲上▼下

忌み言葉
祝いの席では縁起の悪い言葉を使わないのがマナー。「終わる」「別れる」などはもってのほか、「逃げる」「切れる」「帰る」などの言葉も避けたほうが良い。また「たびたび」「かさねがさね」などの音を繰り返す言葉も、「結婚を繰り返す」という意味合いから使ってはいけない。
一般的には「ナイフで切る」は「ナイフを入れる」、「終わる」は「お開きにする」、「出る」は「中座する」などというように他の言葉に置き換えて使う。
もともとは語呂合せであり何の根拠もないことなのだが、年配の方など気にされる方がいるので、スピーチなどをする場合には事前に書面を作成して、忌み言葉を十分注意し使用を避けるようにする、読み方・言い方を変えて使用したほうが無難である。
▲上▼下

イミテーション
宝石に似せた模造石のことをイミテーション(imitation)と呼ぶ。この模造石の付いた指輪をイミテーションリングと呼ぶ。例えばキュービックジルコニアはダイヤモンドと同じ等軸晶系で、ダイヤモンドよりも高い屈折率をもつ合成宝石であり、廉価なジュエリーに良く用いられている。ネイティブな英語表現では、模造石は "imitation gem"、イミテーションリングは "junk jewelry"とされる。
▲上▼下

色石
色石とは色がついた宝石の総称。実質的にはダイアモンド以外の宝石のことを指している。代表的な色石は、サファイヤ、ルビー、アレキサンドライト、エメラルド、キャッツアイなどの宝石。
▲上▼下

色打掛
打掛とは打掛小袖ともいい、室町時代に武家の婦人の秋から春にかけての礼服として羽織のように打ち掛けて着られていたのが由来。江戸時代に入って豪商や富裕な町家でも着られるようになり、次第に一般にも婚礼の礼服として普及する。
色打掛には、地紋の入った色地に、赤や緑など華やかな色で鶴亀、鳳凰、松竹梅、御所車といっためでたい吉祥模様を刺繍した打掛や、織や染、白地に金糸、銀糸による刺繍や印金・箔などの技法で吉祥文様を現した施した打掛がある。
白無垢より格下の装いだったが、現在では色打掛も正礼装とされている。結婚式においては、挙式は白無垢、披露宴は色打掛というパターンが定着している。帯をせず、歩くときに褄(つま)をかい取らねばならないので、掻取(かいどり)とも呼ばれる。
▲上▼下

色無地
色無地は白生地を黒以外の色で染めた模様のない着物のこと。慶事には明るく華やかな色、慶弔両用の場合は赤系以外を選ぶ。伊達衿・襦袢・帯揚・帯〆などの小物を白で統一し、帯は礼装用にすると留袖に準じ、準礼装にも着られる。白生地には、主に紋綸子・紋意匠織・縮緬を使用する。
▲上▼下

祝い膳
祝い膳とは結納後に囲むお祝いの宴席料理。鯛の御頭付き、はまぐりの潮汁などの縁起の良い素材を使った料理を結納を贈られた女性側が用意するのが一般的。割り箸は「割れる」と縁起が悪い忌み言葉のため使うのを避け、慶事用の寿の袋に入った柳の丸箸を使う。
祝い膳とは一般的にはおせち料理のことをさす。「せち」は節句・節会のことで、元来は1月1日(人日)、3月3日(上巳)、5月5日(端午)、7月7日(七夕)、9月9日(重陽)の五節句の日に神様にお供えした料理が「おせち料理」と呼ばれた。太古は朝廷の行事だったが、室町時代に入り朝廷では廃止され、庶民が節句を祝うようになる。現代では乳児のお食い初め、初節句、入学式などでも祝い膳を設ける。
結納において祝い膳を一方の家で出した場合は、他方の家から同程度の「酒肴料」を包むのが一般的。また仲人が祝い膳を辞退した場合は「酒肴料」をを御礼とは別に包む。両家が同じ金額になるように打ち合わせをし、それぞれ用意する。ただし、一堂に会して行った場合は両家でまとめ連名にして渡す。
▲上▼下

インクルージョン
インクルージョン(inclusion)とは、宝石内部に含まれる内包物・含有物(不純物や気泡)のこと。インクルージョンには気体、液体、固体(他の鉱物)などがあり、混在して入っているものある。 インクルージョンが少ないほど価値があり、高価。ダイヤモンドのクラリティ(透明度)は、ダイヤモンドの内部のインクルージョンと外側のキズや欠けの位置や大きさ、数、性質の評価で、 いかに目立つかでランクが決定される。
▲上▼下

インナー
ウエディングドレスを着るとき身につける補正下着をブライダルインナーという。もともと欧米の文化であるドレスを日本人が素敵に着こなすために、ドレス専用のインナーでドレスに合う体型に整え、メリハリのあるプロポーションを作ることが、ブライダルインナーの目的。必要以上に身体を締めつけるのではなく、足りない部分をインナーで補い、ドレスにあわせて体型を造形し、バランスが美しくとれるものを選ぶことが重要。
代表的なのは、ブラジャー・ウエストニッパー・ガーターベルトがひとつになった「スリーインワン」や、ブラジャーとウエストニッパーが一緒になったビスチェタイプ、フロントとサイドにシルエットを整えるためのコイルボーンが入ったロングブラジャーなどがある。オフショルダーのドレスや襟あきが広いデザインのドレスには、取り外し可能なものかストラップレスのインナーを。背中が広く開いたバックレスデザインのドレス用には、ベアバック対応のVバックのバックレスタイプのインナーを使用する。
和装の場合は肌襦袢、裾よけ、足袋などの和装下着を指す。

インフォーマルウエア
インフォーマルウエア(informal wear)とは、略礼装のこと。一般的にダークスーツ、ブラックスーツなどを指す。 "in" は否定形を表す接頭語で、 "in-formal" で「フォーマルではない」となり、「正式ではない、形式張らない、略式の」という意味になる。
▲上▼下

インビテーションカード
インビテーションカード(invitation card)とは招待状のこと。
→招待状。

1.トップへ戻る
©ヨッピーのウェディング大辞典