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礼装
礼装は、昼間と夜間で区別され、さらに正礼装(モストフォーマルウエア:most-formal wear)、準礼装(セミフォーマルウエア:semi-formal wear)、略礼装(インフォーマルウエア:informal wear)の3種に分類される。フォーマルウエア(formal wear)は、礼服、礼装の総称。
その式典やパーティに自らがどう関わるかによって装いの格を選ぶ。主賓として呼ばれたり、主役との関係が近い存在として参席するのならば、より格の高い装いをする。一般の列席者であるならば、主役を引き立てるためにも、主役よりも格の低い装いでまとめる必要がある。
男性の正礼装は、昼はモーニング、夜はテールコート(燕尾服)とタキシード。準礼装は、昼はディレクターズスーツ、夜はタキシード。略礼装は、一般的にダークスーツ、ブラックスーツなどを指す。
女性の正礼装は、昼はアフタヌーンドレス、夜はイブニングドレス。準礼装は昼はアフタヌーンドレス、夜はカクテルドレス。略礼装には昼はスーツ、夜はロングドレスなどを着用する。しかし、女性の場合、衣裳の名称だけでは正・準・略の明確な線引きはあまり無く、TPOにあわせて、肌の露出度やドレスの素材感、アクセサリーなどをうまくコーディネートすることで着こなすとよい。
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レース
レース(lace)とは、透かし模様に作られた布の総称。糸を撚り合わせたり、編み込んだり、刺繍したりして網状の装飾的な模様を作る。ウエディングドレスに装飾のために良く用いられる素材。
手編みレースと機械レースの2つに分けられる。手編みレースにはニードルポイントレース、バテンレース、ボビンレースなどがあり、機械編レースには、リバーレース、ラッセルレースなどがある。広義にはレースは糸を編んで作られるものだけでなく、布に穴を開けて周囲を刺繍したエンブロイダリーレース、化学処理で模様を作るケミカルレースなども含まれる。
レースの語源は、「わな」や「輪策」を意味するラテン語ラク(laqueue)が、古代仏語のラシ(lassis)に派生して英語のレース(lace)に転じたとされる。これはレースの形状が狩猟や漁獲に用いられる網に似ていたためだと言われている。また "lace" には縛ると言う意味もあり、網の結び目が発展したものがレースの起源とされている。
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レール留め
宝石を左右から地金で挟み込んで留める石留め方法。電車のレールの間に小石が敷き詰められているように、2本の貴金属の間に宝石が並んでいることから、レール留めと呼ばれている。エタニティリングによく用いられている。
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レイズベール
レイズベール(raise veil)とは、新郎が新婦のベールを上げて顔を出させること。キリスト教式での儀式の一つで、指輪交換までは新婦はベールで顔が覆われており、指輪交換の後、新郎は新婦のベールを上げ、祝福のキスを贈る。
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レインボーシャワー
→バブルシャワー
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レギュラーカラー
レギュラーカラー(regular collar)とは、その時代の最も標準的な襟型のこと。トレンドによって多少の変化はあるが多くの場合、襟の長さは85〜95mm、襟の開き(スプレッド:spread)は75〜90度、台襟の高さは35〜40mm程度。
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レストランウエディング
普段はレストランとして営業している店を貸し切って結婚式を行うこと。最近人気があるウエディングスタイルで、少人数での結婚式やカジュアルな結婚式に向いている。同じレストランで時間を開けて二次会を行うこともあり、装飾や装花など使いまわしが利き節約が可能。
近年は結婚式に対応してくれるレストランも増えており、挙式用にチャペルや司式台を設けているところもある。テラスやガーデンのあるレストランや一軒家風のレストランもあり、欧米でポピュラーな邸宅結婚式の風情を楽しめたりもする。
貸衣装や装花、カメラマン、引出物などは提携している業者を紹介もしてくれるが、自分たちで業者を探して持ち込むことに対しても柔軟に対応してくれるレストランが多く、持込料が掛からない場合も多い。
ホテルや専門式場だと同日に複数のカップルが結婚式を挙げる場合が多いが、お店を貸し切ることができるので、他のカップルとバッティングすることなく、自由な雰囲気で楽しめるのも魅力である。
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レストルーム
レストルーム(rest room)とは化粧室、休憩室、トイレのこと。会場の装飾や装花に合わせて、ちょっとした飾りや花を添えると、もてなしの心も伝えられ、会場全体のコーディネートができる。
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レセプション
レセプション(reception)とは披露宴こと。受付や歓迎などの意味もある。披露宴のことはウエディングレセプション(wedding reception)やレセプションバンケット(reception banquet) などともいう。
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レッグ・オブ・マトンスリーブ
レッグ・オブ・マトンスリーブ(leg of mutton sleeve)とは、肩口部分だけ膨らみ、肘か上腕部の下で絞られて、手首に向かって細くタイトになっているデザインの長袖のこと。アームホール(肘付けの部分)に、ギャザーやタックを寄せて膨らみを付けて袖山を作る。また、半袖のパフスリーブに、腕にフィットしたタイトスリーブを繋げたものもある。
レッグ・オブ・マトンスリーブとは訳すると「羊の脚型の袖」で、袖のシルエットが羊の脚の形に似ていることが名前の由来。フランス語では、マンシュ・ア・ジゴ(Manche a Gigot)という。ジゴは羊の足、マンシュは袖の意。日本ではジゴ袖と呼ぶ。
レッグ・オブ・マトンスリーブの歴史は、中世に肩の部分に詰物をして高く膨らませた袖が起源。19世紀には1830年代と1990年代との2回大きな流行があったが、1990年後期以降は急速に衰退して行く。日本では1990年代のバブル期のウエディングドレスによく用いられたデザインの袖で、現在ではメイド服によく見られる。
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レディメイド
レディメイド(ready-made)とは既製品の意味。レディメイドは特注品の意のオーダーメイド(order-made)の反対語として用いられるが、オーダーメイドは和製英語で、実際の英語では"custom-made ; made-to-order ; tailor-made" などと表現される。
婚約指輪やウエディングドレスなど、オーダーメイドで作ることも可能な商品に対して、特注品と既製品とを区別するためにレディメイドという表現を用いる。具体的には既にダイヤモンドが枠にセットされている婚約指輪や、完成品のウエディングドレスなど、出来上がった状態で流通しているものをレディメイドと呼んでいる。
ウエディングドレスなどの衣裳の場合、既製品のことをレディー・トゥ・ウェア(ready to wear)ともいう。これは「すぐ着られるように準備された服」との意味。また、プレタポルテ(pret-a-porter)と表現することもある。プレタポルテは、フランス語で既製服を意味するが、日本では一般の既製服よりも区別して高級な既製服を指す。
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レングス
レングス(length)とは、英語で「長さ」という意味で、衣服の丈のこと。コートやスカート、袖の長さをあらわす言葉として用いられる。レングスは主に上から下にかけての長さを指し、逆に下から上へむけての長さのことはレングスと言わず、ハイ(high:高さ)というのが一般的。
着丈のことをコートレングスといい、バック・ネック・ポイント(後ろ首の付け根位置)から裾までの全長を指す。袖丈のことはスリーブレングスといい、袖山から袖口までの長さを指す。スカート丈には長さによって、ミニレングス、ニーレングス、ミディレングス、フルレングス、マキシレングスなどに分類される。
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レンタルドレス
貸衣裳のウエディングドレスのこと。結婚衣裳の調達方法の主流。一方、買取のウエディングドレスをセルドレスと呼ぶ。レンタルドレスの場合、ベール、パニエ、グローブなどの小物もレンタルに含まれている場合が多い。挙式と披露宴だけでなく、二次会でも同じ結婚衣裳を着用する場合には、追加料金が発生することもある。
ホテルや専門式場では専属の衣裳室を備えており、そこで借りる方法と、レンタルドレスショップで借りて持ち込む方法がある。後者の場合は持込料(保管料)が掛かる場合が多いので事前に会場に確認しておこう。会場によっては提携しているレンタルドレスショップがあり、そこを利用すると持込料が掛からない場合もある。また、会場への配送無料や、持込料を負担してくるサービスを行っているレンタルドレスショップも多い。
ウエディングドレスだけでなく、新郎衣裳やお色直し用のカラードレスとセットでレンタルすると割引になるセットプランを設けていることが多く、レンタルするなら一ヶ所で借りるとお得になる。撮影のためだけに結婚衣裳をレンタルする記念撮影プランや、実際に借りる結婚衣裳を着ての前撮り撮影プランなどもある。式を挙げずに写真だけ残すフォトウエディングでは結婚衣裳のレンタルも含まれている。
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レンタル仲人
結婚式当日の立会いだけをお願いする媒酌人のレンタル。
予定していた媒酌人が病気やスケジュールの調整が付かなくて急遽欠席することになった場合や、「その後のしがらみを考えると知人に頼みたくない。」と考えるカップル向けに、レンタル仲人を立てて形式だけの媒酌を行う。
司会者のプロダクションや式場のエージェントを通して、元校長先生など経歴のしっかりした人を紹介してもらえる。父親の友人といった関係にして、レンタルしたことは伏せておけば、誰にも悟られること無く体裁を保つことができる。
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