ロイヤルウエディング
ロイヤルウエディング(royal wedding)とは本来は、王室を持つ君主制国家にて、皇太子や皇女などの結婚式のことを指す。王室がある国は世界に約40ヶ国、そのうちの多くは立憲君主制で、主な国はイギリス、スペイン、オランダ、ベルギー、ノルウェー、スウェーデン、ブルネイなど。日本の天皇制も立憲君主制であり、2005年秋の紀宮清子さまと黒田慶樹さんの結婚式もロイヤルウエディング。
ウエディングシーンにおいて、ロイヤルウエディングとはヨーロッパ王室の結婚式のように、クラシックで格式ある正統派な、貴族形式のウエディングスタイルのことを形容する言葉として用いられている。古い教会を移転してきた荘厳なチャペルでの挙式や、ヨーロピアンテイストで豪華な装飾のバンケットで行う披露宴などがロイヤルウエディングと形容される。
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ローウエスト
ローウエスト(low-waist)とは、ローウエストライン(low-waistline)の略語。ウエストラインとは胴回りで一番細い部分のことを指し、ローウエストは人体のウエストよりも、洋服のウエストラインが低い位置で取られているデザイン、およびその部分を意味する。また、上衣とスカートの切り替え線がウエストよりも低いものもローウエストと呼ぶことがある。ローウエストはロングトルソー(long torso)やヒップハング(hip hang)などと同じように腰の上辺りの位置。ローウエストの反対語はハイウエスト。
ローウエストのファッションで印象的なものは、1920年代に流行したファッション、ギャルソンヌルック(garconne look)は、フランス語のギャルソン(男の子)を女性形にした新語で、胸の平らなほっそりした直線的なシルエットのボーイッシュスタイル、アール・デコ・ファッション(art deco)は、直線や幾何学的な図表で構成された装飾芸術と結びついたモダンスタイルの平面的なドレス。60〜70年代には、スカートやパンツを腰骨に引っ掛けるようにして腰周りで履く、ヒップハガースカート(hiphugger skirt)やヒップボーンパンツ(hip bone pants)などが流行した。最近また、この60〜70年代のファッションが流行している。
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ローブデコルテ
ローブデコルテ (robe de'collete')とは、胸・肩・背などの襟ぐりが大きく開いた、女性の正礼装にあたるイブニングドレスのこと。スカートは丈が長く床までフルレングス、また裾を引くこともある。袖は小さく、または袖なし、肩なしもある。レースや金銀糸を用いた、装飾的で優雅なドレスが多い。淡い色の生地が多く、あまり濃色は用いない。フォーマルなイブニングドレスのなかでも、より正式なドレスを指し、男性のイブニングコート(evening coat)にあわせて、公式夜会に着用する最高礼装。皇室や英国王室などで着用されている。
フランス語でローブはロブと発音し、英語のドレスに相当する言葉で、一般的に長く緩やかなワンピース仕立ての外衣のことをいい、婦人用のワンピースドレスに対して使うことが多い。コルテは「襟」のことで、デコルテで「襟無し」、転じて「衿を大きく繰った」の意味。
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ローブモンタント
ローブモンタント(robe montante) とは、襟ぐりの開いていない、女性の昼の正礼装にあたるアフタヌーンドレスのこと。モンタントとはフランス語で「立った、上った」の意味する言葉で、「立襟」を指す。首から肩、背をすっぽりと覆うデザインで、胸・肩・背などが大きく開いたローブデコルテとは対極にある襟ぐりである。袖は長くて夏でも7分袖程度。裾が長く、後ろに引いたロングドレスが多い。
男性のモーニングコートや昼からのイブニングコートに合わせて、昼間の公式儀式に着用する礼装。外国では、伝統的で格式のあるキリスト教式の結婚式に着用されるドレススタイルで、このとき髪や肌をベールで覆う。またローマ法王への拝謁や、喪服などにも用いられる。日本では、19世紀後期の鹿鳴館時代によく見られたスタイル。
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ロールカラー
ロールカラー(roll collar)とは、襟腰(えりこし)が付いていて、折り返っている襟の総称。前後の襟腰が首の周りに巻き付くように沿って高く立っている襟のこと。クラシックで清楚な雰囲気になる。ウエディングドレスではロールカラーの襟ぐり大きく括り、首筋や鎖骨をきれいに見せたりする。
ロールカラーとは反対に、襟腰が無く、襟付けから直接折り返っており、身頃に沿って平らに寝たような襟をフラットカラー(flat collar)という。
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六曜(ろくよう)
→六輝
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六輝
六輝(ろっき)とは、暦に記載される暦注(れきちゅう)の一つで、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種の日。物事を行う日取りを選ぶ吉凶を占うために用いられている。六輝は元々六曜(ろくよう)と言われていたが、主に七曜が利用されるようになったことから、これと区別するために六輝と言われるようになった。
六輝は、先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口の順に繰り返し巡っていくもので、旧暦の月ごとの朔日(ついたち、1日)に配当が固定されており、月が変わるまで順に繰り返し、月が変わるとその月の決まっている配当となる。従って、旧暦では月日により六曜が決まることになり、旧暦の月と日の数字の和が6の倍数であれば大安となる。
六曜の歴史は、古代中国の春秋戦国時代に発祥したと言われる陰陽五行説が、室町時代に日本に伝来したものが起源。当時は1ヶ月(≒30日)を5等分して6日を一定の周期とし日にちを区別するもので、現在の七曜のように使われていた。当時は赤口以外の名称は現在と異なり、その名称・解釈・順序も少しずつ変遷してきた。江戸時代末期頃に現在の名称になり、吉凶を表すものとして民間の暦にひっそりと記載され始めた。明治時代になり吉凶付きの暦注は迷信であるとして政府に禁止された事が、逆に六曜の人気を高めることになり、第二次世界大戦後に爆発的流行に至る。
慶事や祝事には、大安や友引が縁起が良いとされ、結婚式や結納に適した日取りである。最近は六輝をあまり気にしない人も多いが、大安などの吉日は人気が高く式場の予約も集中する。縁起が悪いとされる仏滅は比較的予約も取りやすく、料金が割引になるプランを設けている式場もある。


ロケーション撮影
会場のロビーや吹き抜け、中庭などのオープンスペースを背景にして撮影すること。略してロケ撮影ともいう。スタジオ撮影と比べて、自由なポーズを取れて自然な表情が出やすく、会場の雰囲気や季節感も一緒に撮影することができる。スナップ撮影で動きを変えながら複数カット撮影することが多い。
本来ロケーション撮影とは場所を移動しての野外撮影を指すことが多いが、ウエディングシーンにおいては、スタジオ撮影ではなく他の場所で撮影することを意味する場合が多い。フォトウエディングでもロケーション撮影がよく行われ、教会や公園、海辺などのロケーションで撮影する様々なプランが選択できる。
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ロケハン
ロケーション・ハンティング(location hunting)とは、映画、テレビ、写真の撮影などで一般的に使用されている用語。撮影の下準備のために、会場内を事前にチェックして回り、ロケーション撮影に適した場所を探すこと。
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ロビーチャペル
ロビーチャペル(lobby chapel)とは、ホテルや式場などのロビーやエントランスなどのスペースに祭壇を設置し、チャペルにみたせたもの。アトリウムチャペルと同様。ここで行う挙式をロビーチャペルウエディングという。高い吹き抜けや、自然光が差し込む全面ガラス張りのファサードなど、開放感あふれる空間で結婚式を挙げることができる。ロビーは他の客も利用するため、二人を知らない通りすがりの人も足を留め、祝福の拍手を送ってくれる。
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ロングタキシード
ロングタキシード(long tuxedo)は、普通のスーツよりも少し長い着丈のタキシード。ファッション性を重視したデザインタキシードで、色は黒だけでなく、白やシルバーグレー、その他カラフルなものもある。ロングタキシードは日本で独自に生み出された準礼装で、時間帯の制限も無く、自由な着こなしを楽しめる。チャペル教会式やカジュアルウエディング、レストランウエディングなど幅広く着用され人気がある。
ロングタキシードよりも少し着丈が長く膝丈で、昼の伝統的な正装として着用されるものをフロックコートという。ロングタキシードのことをショートフロックと呼ぶこともある。
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ロングトルソー
ロングトルソー(long torso)とは、ローウエストで胴長のシルエット。身頃が身体に沿って腰丈まで長めに伸びており、胴を長くスレンダーに見せて、そこに美しさを出そうとするデザイン。
トルソーとは、イタリア語で「人体の胴部」のことで、下を向いたときに出っ張る首の付け根にある第七頚椎骨から、腰骨の辺りまでを指す。他に、頭や手足の無い胴部のみの彫像、未完成品という意味もある。トルソーは服飾においては、衣服の胴の部分を指す。また胴体のみのマネキンもトルソーと呼ばれている。
トルソーラインと言えば、胴部分のシルエットを指す。上半身に沿ってフィットしたラインのオーバーブラウスをトルソーブラウスと呼ぶ。
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ロンドンタクシー
ロンドンタクシー(london taxi)とは、 イギリス・ロンドン周辺を走っているタクシーの名称および商標で、正しくはロンドンブラックキャブ (London Black Cabs)という。ブラックキャブの愛称の通り、黒い車体(最近の新型モデルではカラフルなものも増えている。)と、クラシックな佇まいが特徴である。日本でも輸入され観光用や介護用として利用されている。
ロンドンタクシーの後部座席は対面式シートで比較的広い空間のため、ウエディングドレスを着ていてもゆったりできることから、ブライダルにおいても送迎用の車として用いられている。また、現行モデルは全高が1800mmとミニバン級の高さがあり、ヘッドドレスや和装の角隠しを付けたままでも乗り降りし易い。
イギリスでは政府主導で公共交通機関のバリアフリー化が進められており、ロンドンタクシーにも旧型を含めて全車にスロープの装備が義務付けられたため、車椅子のままでも乗降車が可能になっている。

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