演出-披露宴A-

ワインサービス
新郎新婦が各テーブルを回り、ゲストにワインを注ぐ演出。ゲストとの会話を楽しんだり、一緒に写真を撮ったりできる。お色直し後の新郎新婦再入場の際に行われることが多い。少人数での披露宴、レストランウエディングやカジュアルなパーティなどに適している。同様の演出に新郎がビールタンクを背負い、ゲストにビールを注いで回る「ビールサーブ」もある。

シャンパンピラミッド
シャンパンピラミッド(champagne pyramid)とは、シャンパングラスをピラミッド上に積み上げ、一番上のグラスからシャンパンを注いで、順々に溢れて下まで流れ落ちる様子を見せる演出。シャンパンを注ぐ役を新郎新婦が務め、注がれたシャンパンはゲストにも振る舞われる。光の演出と組み合わせるとグラスが輝いてさらにきれいに見える人気の演出。クープ型というシャンパングラスを使用する。シャンパンタワーとも言う。

テーブルインタビュー
司会者がテーブルをめぐってゲストにインタビューを行うという演出。「突撃インタビュー」と呼ぶ場合もある。司会者にはあらかじめ、どのゲスト(新郎新婦に近い関係の人や、喋りが得意・好きな人など)にどんな質問をするかを事前に打ち合わせておくとよい。事前にインタビューをするゲストにはその旨を伝えておく場合と、突然抜き打ちでゲストにインタビューが来る場合がある。堅いスピーチだけでなく、友人などに新郎新婦のエピソードを面白く語ってもらうと場の雰囲気が和む。人前で話すことが苦手な人もいるので注意が必要。テーブルインタビューやその他のアドリブ部分は司会者の腕にかかっている。カジュアルな披露宴やパーティに適した演出。

テーブルサービスギフト
新郎新婦がゲストテーブルを回り、各ゲストに感謝の気持ちを込めて、ささやかなお礼のプチギフトを渡していく演出。主にお菓子や小物程度の簡単な品物で、手にバスケットを提げて配ったりする。一般的にプチギフトは、披露宴が終わってお見送りの時に、お礼の言葉と共に手渡す場合が多いが、テーブルサービスギフトはお色直し後の再入場の時や、歓談中に行われる。手渡しする際に一人一人とのコミュニケーションを楽しむことが出来る時間でもある。少人数の披露宴やレストランウエディングなどに適している。

ドラジェサービス
新郎新婦がテーブルごとに回り、ドラジェをゲスト一人ひとりに手渡しして配る演出。お色直し後の再入場の際にキャンドルサービスの代わりに行うひとも多い。ゲストとの交流や会話を楽しむことができる。
ドラジェはフランス語だが、イタリアではコンフェッティ(confetti)と呼ぶ。イタリアではコンフェッティを5粒にまとめたもの配る習慣があり、コンフィエッティ入れをボンボニエラ(bomboniera)と呼ぶ。ボンボニエラには陶器や銀製のものから、単にドラジェをレースに包んだものまで、様々な種類がある。5粒のドラジェにはそれぞれ「幸福」「健康」「富」「子孫繁栄」「長寿」という願いが込められている。

ナイトキャンドル
ナイトウエディングで行われる、アプローチやガーデンなどに沢山のキャンドルを配置した幻想的な演出。

鏡開き
鏡開き(かがみびらき)とは、日本酒が入った樽を、新郎新婦が小槌で叩いて開ける演出。「鏡」は古来より、物事を映し出すということから、祭事に、権威や宝物の象徴として用いられてきた。また、丸い平らな形状から円満、豊かさも意味するようになる。
鏡開きの儀式は徳川四代将軍家綱が戦に備え、諸大名を城に集め、先祖の甲冑の前に鏡を飾って出陣の舞を舞い祝宴をしたことに由来すると言われる。つまり出陣の際の必勝祈願として用いられたものである。また、昔武士が出陣の時に酒樽を割って、武運を祈って飲んだと言う説もある。酒樽の丸さと神鏡の形をなぞらえ、酒樽の上蓋はその形から鏡と呼ばれており、日本酒の表面を鏡に見立てて酒樽を割ることを鏡開きと言う。慶事なので「割る」という言葉は忌み言葉のため、「鏡を開く」と呼ぶようになった。また「開く」は末広がりも意味する。
結婚披露宴で行われる鏡開きは、結婚する二人の新たな出発に際し、健康や幸福などを祈願しその成就を願うという意味がある。日本酒はその場でゲストに振る舞われる。ちなみに樽の蓋は簡単に開く仕組みになっている。

箸取りの儀
新郎新婦が箸を使い、島台の上に美しく盛り付けられた菓子を皿に取り分けて、列席者に振舞う。かつて京都で公家の婚礼にて行われていた儀式で、両家と列席者との末永い繁栄を願う厳かな古式行事。

ファーストダンス
欧米では結婚式の後のレセプション(披露宴)はダンスパーティになることが多い。ファーストダンスは、新郎新婦が結婚して初めてダンスをすること。ダンスパーティの最初(と最後)に新郎新婦のみが、ゲストの前でダンスを披露する。その後はゲストも交えてのダンスパーティとなる。また、新郎新婦のダンスの後、新婦とその父、新郎と新婦の母、新婦と新郎の父、新郎とその母、などと順々に踊っていく。ファーストダンスのために、新郎新婦は事前にダンス教室に通ったりもする。日本ではまだ馴染みがないが、最近はカジュアルなパーティにてファーストダンスを取り入れるカップルもいる。

ブーケプルズ
ブーケプルズ(bouque pulls)とは、ブーケに数本のリボンを付けておき、それを未婚の女性ゲストに引っ張ってもらう演出。その中の1本だけがブーケに繋がっており、引き当てた人には幸運が訪れ、次の花嫁になれるという演出。プルは「引く」という意味。ブーケトスの代わりとしてや披露宴の余興として行われることが多い。
ブーケトスでは投げるためのブーケを別途用意する必要があるが、ブーケプルズではメインのブーケにリボンを結ぶことで流用することができる。ブーケトスでは、ゲストが参加を遠慮したり、慌しくブーケを取り合いになることもあるが、ブーケプルズは優雅な演出として最近人気が出ている。

リボンプルズ
リボンプルズ(ribbon pulls)とは、複数のリボンを用意し、リボンの先に当たりを付けておき、ゲストに引っ張って当ててもらう演出。ウエディングシーンでよく見られるリボンブルズの演出に、ブーケプルズとケーキプルズがある。
ブーケプルズとは、ブーケに数本のリボンを付けておき、それを未婚の女性ゲストに引っ張って貰う演出。その中の1本だけがブーケに繋がっており、引き当てた人には幸運が訪れ、次の花嫁になれるという演出。ブーケトスの代わりとしてや披露宴の余興として行われることが多い。
ケーキプルズとは、ウエディングケーキの下にリボンに通したチャームを置き、ゲストが順に引き将来を占うゲーム。参加者は主に未婚の女性のゲストの中から選ばれる。新郎新婦がケーキカットをする前に行われる場合が多い。ケーキチャーム、ラッキーチャームと呼ばれることもある。

フォト寄せ書き
受付でゲストを一人もしくは数名ずつインスタントカメラで撮影し、写真の余白に名前やメッセージを書いてもらうこと。後でアルバムにしたり、写真つきの芳名帖にする。他にも二次会などで、集めた写真を引いて当たった人にプレゼントをあげるなどの余興にも利用できる。また、ゲスト席にカメラを置いておき、ゲスト同士で自由に撮影してメッセージを書いてもらうこともある。
撮った写真がその場で出力できるポラロイドカメラやチェキなどを利用する。ポラロイドでは必要なものが揃った「フォト寄せ書きセット」が販売されている。またフォト寄せ書きの演出用にポラロイドカメラをレンタルしてくれる会社もある。

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