こA

昆布茶
結納で出される飲み物。慶事では「お茶をにごす」「茶茶を入れる」という意味から、煎茶は使わない。変わりに昆布茶や桜湯(桜の花の塩漬けを湯に入れる)でもてなす。「昆布茶」は喜ぶに通じ、桜湯は「花開く」というめでたい意味が含まれる。お菓子を添えるなら、小さな干菓子や松竹梅など縁起のいいものをかたどったものを選ぶ。なお、儀礼的なことが終わったあとで、改めてお茶を入れる時は好みのお茶を供してよい。
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コマーシャルネーム
コマーシャルネーム(commercial name)とは、合成石や人造石を、天然石かと思わせるために付ける名前。商標名。ダイヤモンドに似せた人造石のキュービック・ジルコニアなどが代表的な例。

コンチネンタルタイ
コンチネンタルタイ(continental tie)は、クロスタイの別名称。リボン状の短い帯布を襟元で交差(クロス)させ、真ん中をタイピンで留める、フォーマル用のネクタイ。コンチネンタルタイは、「ヨーロッパのネクタイ」という意味。1960年代にヨーロッパで発祥し世界中に流行したため、コンチネンタルタイと呼ばれるようになった。
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婚姻届
結婚が法律的に認められるための届け出。結婚式を挙げても、法律上は婚姻届を提出しないと、正式な夫婦とは認められない。婚姻時に届出人の本籍地又は所在地の市町村役場に届け出る。窓口は24時間受けつけてくれる。婚姻届に関する必要書類などは自治体によって異なるので、届け出る役所に事前に確認をしておくとよい。また、書類に不備がある場合は受理されないので、記念日指定の入籍をするなら、記入漏れがないか事前に確認を忘れずに。
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婚姻要件具備証明書
婚姻要件具備証明書とは、婚姻をしようとする外国人の本国の法律で定めている婚姻の成立要件(婚姻できる年齢に達している、独身であるなど)を満たしていることを証明する書類。相手国政府が証明した公的文書である。日本の戸籍制度には「外国人の戸籍」がないため、婚姻届を提出する際に、婚姻要件具備証明書が必要になる。戸籍謄本(台湾・韓国)、未婚公証書(中国)、婚姻記録不存在証明書(フィリピン)、などの文書が婚姻要件具備証明書にあたる。
婚姻要件具備証明書は、結婚相手の国の在日大使館(領事部)または領事館で発行される。婚姻要件具備証明書を取得するための必要書類は国よって異なり、本国から出生証明書や独身証明書などを取り寄せる必要のある国もあるので、必ず事前に大使館に問い合わせるようにする。
婚姻要件具備証明書など、外国語で書かれた書類を日本の役所に提出する際には、すべて日本語の対訳を付け、誰が翻訳したのかを記入しなければならない。翻訳者は本人でも構わない。
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コンパーチブルカフス
コンパーチブルカフス(convertible cuffs)とは、袖口の両方にボタンホールがあり、片方にボタンが付いているカフス。ボタンでもカフスボタンでも留めることができる両用スタイルのもの。コンパーチブルとは「変換できる」という意味。
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コンビリング
1本のリングで2種類以上の素材を使ったリングのこと。コンビリングは日本語の造語である。純金・プラチナ・ピンクゴールド・ホワイトゴールドなどの地金が使用される。金とプラチナを使った組み合わせが一般的。金とホワイトゴールド、金とピンクゴールドの組み合わせや3色のコンビリングなどバリエーションも多い。また、マットなものと光沢のあるものなど異なる質感で仕上げたコンビリングもある。
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子生婦(こんぶ)
子生婦(こんぶ)とは、結納品のひとつ。昆布のこと。昆布は「よろこぶ」の語呂合わせから、古来から祝い事に欠かせない縁起物。また、昆布は成長が早く繁殖力が強いことから、子宝に恵まれ子孫繁栄を意味する。「立派な子供を産み、よい母になるように」という願いを込めて「子生婦」という字が当てられている。嫁入りの場合は「子生婦」、婿養子の場合は「子生夫」「幸運夫」と書く場合もある。
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婚約
結婚の約束をすること。結納や両家顔合わせ、お食事会を設けて婚約とする場合が多いが、結納や婚約式をしなくても、プロポーズや二人の間の口約束だけでも婚約は成立する。婚約の証として新郎から新婦へ婚約指輪を渡したり、新婦からは時計やスーツなどを婚約記念品としてお返しする。婚約の主な形には以下のスタイルがある。
結納:日本古来からの伝統的な婚約の形。結納品を取り交わす。地方によりしきたりが異なる。
両家顔合わせ・お食事会:結納といった形式にとらわれず、両家のみ、または仲人を交えて食事会をひらく。今、一番多く行われている婚約の形。略式結納や結納金・結納品無しのケースに多く用いられる婚約のスタイル。
婚約式:キリスト教式の婚約スタイル。聖職者の立ち会いのもと、神様と参列者に婚約の誓いをたてる儀式。
婚約パーティ:欧米では婚約式の後、親しい人を招いて、カジュアルな婚約披露パーティを行うのが一般的。
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婚約記念品
婚約の印として贈る品。婚約指輪を含めて相互に贈りあう品を広く指す。品物に決まりはなく、新郎から新婦へは婚約指輪を贈るのが一般的で、新婦から新郎へのお返しは、婚約指輪の半分程度の金額で、時計やスーツなどを好みで選んで贈ることが多い。結納は行わず、婚約記念品を交換するだけのカップルも増えている。
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婚約式
婚約式とは、キリスト教の婚約の儀式。二人は、聖職者の立ち会いのもと、神様と参列者に誓いをたて、誓約書にサインをする。日本ではあまりポピュラーな形ではないが、欧米では一般的な婚約のスタイル。婚約式の後、親しい人を招いて、カジュアルな婚約披露パーティを行うこともある。キリスト教会式で結婚式を挙げる予定の人は、教会に相談してみるといい。ホテルや式場のチャペルでも婚約式プランを設けている会場もある。
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婚約通知
婚約した旨を周囲の人に知らせること。婚約発表。一般的に婚約通知状を出すが、最近はメールや電話で知らせる場合もある。婚約通知状を出す先は、親戚や恩師・先輩・友人・知人など。年賀状や暑中見舞いを出す範囲と考えればよい。欧米では、婚約通知状による婚約発表は常識化した方法の一つ。新聞の広告欄で発表することもある。
婚約通知状は、二人の連名もしくは両家の親の連名で出すのが原則。仲人がいる場合は一緒に明記しておいた方がよい。婚約した日付と挙式予定の時期の二つは必ず書き添える。婚約通知状の文面には特に決まりはなく、二人の人柄や個性が光るような内容で自由に書いて構わない。婚約報告と共に、今後の変わらぬ付き合いと、結婚生活へのご指導ご鞭撻のお願いを一筆添えるとよい。
婚約通知状は、通常、婚約してから6ヶ月以内に結婚する場合は必要ない。婚約期間が長くなる場合や、挙式が未定の場合は出しておいた方がいいだろう。
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婚約指輪
婚約のとき、男性から女性へ贈る指輪。婚約の印。エンゲージリングとも呼ばれる。結納では「優美和」、「結美和」など雅語の当て字を用いる。婚約指輪として人気が高いのがダイヤモンド。地上でもっとも硬いダイヤモンド、その硬さは固い絆と永遠の愛情を、無色透明は純粋無垢な心を象徴しているとされる。日本ではダイヤモンドの立爪タイプのリングが婚約指輪の定番。ダイヤモンドを埋め込んだリングや、結婚指輪と合わせてデザインされたセットリングなど、最近はデザインも豊富。誕生石のリング、エタニティリングを贈る人も。


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